脱獄 [レイアウト]

Guten  tag.
ちょいちょい夏休みをとってレイアウト製作をしているので、8月はブログ更新の速度が速いです。
もちろん、夏休みに向けてレイアウト製作のモチベーションを上げてきたという理由もあります。

今日の題名は「脱獄」
なんのこっちゃという感じですが、そのものズバリ脱獄なんです。

幼い頃から鉄道模型に憧れていた私は、確か中学生のときに簡単な固定式レイアウトを作りました。
お金がなくて、ただ単に線路を敷いて、駅を置いただけのものでした。
当時はTOMIXのファイントラック(茶色)を使っていましたが、道床付き線路は便利でいて不便なものでした。
なぜなら、道床付き線路は設置が簡単ではあっても、メーカーが設定した配置以外は成立しないというジレンマが存在するからです。
特にポイントとポイントの配置は完全にメーカーの設定に従わなければ成立しません。
さらに、限られたスペースに効率よくオーバルを設けると、システマチックで無機質なレイアウトが生まれることになります。
当時はそれで満足していたのですが、月日が流れて大人になった私は、そうした単調なレイアウトでは満たされなくなっていました。

もっと自由に線路を敷きたい!

そう思って新たなレイアウト(人生で3作目)では全面フレキシブルレールを使うことに決めました。

しかし、どうしてもポイントは手に入りやすい国内メーカーの道床付きを選択せざるを得ません。
そうするとメーカーの設定した範囲でしかポイント設置ができなくなります。

案の定、こうなりました。
image.jpeg
自由にポイントを繋ぐと、必ずこうして成立しなくなるのです。

メーカー設定という檻の中でしか生きてはいけない世界…、それじゃ、いや。

てことで、多くの先輩方が挑戦しているように、私もやってみました。

ここからが「脱獄」の内容です。
image.jpeg
さっきの画像の全体図です。
問題はクロスレール右上部分。

image.jpeg
右上が6mm長い。

image.jpeg
ルーターで切断!

image.jpeg
断面を整えて、合わせます。
うん、いい感じ。

image.jpeg
裏側も加工してユニジョイナーが入るようにします。

image.jpeg
ここで新兵器の登場!
ホットカッターです。
ハンダゴテの先にカッターが付いているもの。

image.jpeg
ユニジョイナーのスペースを切り出します。

image.jpeg
これがユニジョイナー。

でもって、
image.jpeg
爪を掻き切りました。

image.jpeg
こうして爪を掻き切ったユニジョイナーを入れて

image.jpeg
接続するポイントを持ってきて

image.jpeg
ユニジョイナーをスライド。

わざわざユニジョイナーをスライド式にした理由は、ポイントが故障した場合、取り外しが簡単にできるからです。
もちろんジョイントだけでも成立しますが、ユニジョイナーを使うことで接続部がカッチリ固定され、脱線や通電不良といったトラブルを避けられるので、あえて面倒な方法を選択しています。

image.jpeg
メーカー設定からの脱獄を完了!

さらに
image.jpeg
こいつを

image.jpeg
短縮。

その結果、メーカーさんが提供できない複雑な線路配置を実現できました。
image.jpeg
image.jpeg
全部で8ヶ所も掻き切り、規格外の長さの直線レールを2本作りましたが、これが結構簡単です。
便利な道具に助けられたのは間違いありませんが、思っていたよりハードルは低かったというのが私の感想です。

つまり、オススメってこと。

もちろん、保証はしません(笑)

Danke schön. Tschüß!


nice!(9)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 9

コメント 5

トータン

大胆作業お疲れ様でした 私も嘗てはやりましたね~ ポイントが故障した時の交換が容易な方法は絶対必要ですね 私もやったりやらなかったりで壊れたら終わりってなポイントもあります 徹底してこの様な工作をしておけばって今更なのですよ~(^^;
by トータン (2016-08-24 12:39) 

JR浜松

格好良い配線ですね♪
ジョイント音が響いてきそうな感じです。
引き続き頑張って下さい(^^。
by JR浜松 (2016-08-24 18:26) 

Gut

トータンさん、nice、コメントありがとうございます。
やはりポイント交換の仕組みは必要ですよね。面倒だなぁと思ったりするんですけど、ここはやっておかないと後で苦労するはめになると思い頑張ってます。
でもこれだけのポイント数なので、どこまで徹底できるかって感じですね…。
by Gut (2016-08-25 07:07) 

Gut

JR浜松さん、nice、コメントありがとうございます。
メンテナンスや費用を考えて、もっとシンプルな配線を予定していたのに、ちょっと欲を出したら後に引けなくなって最後はこうなりました(笑)

列車が右から来たり左から来たり、左に行ったり右に行ったり、低い目線では線路配置が全くわからないヨーロッパ鉄道を少しは再現できたと思います。

by Gut (2016-08-25 07:18) 

Gut

ネオ・アッキーさん、ぼんぼちぼちぼちさん、xml_xslさん、瓦葺鉄道さん、niceありがとうございます。
by Gut (2016-08-27 12:57) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

JAMkibri7368 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。