トンネルポータルを自作 その2 [レイアウト]
こんばんは。
今回はトンネルポータルの塗装です。
これは前回もアップした下地塗装のみの状態です。
これに色をつけていきますが、使用したのはタミヤのエナメル塗料です。
エナメル塗料にした理由は特にありません。
昔から使っているので色も揃ってるし、扱い慣れているからです。
まずは石積みの部分をジャーマングレーでしっかり塗ります。
ニードルで付けた溝の中にも塗料が行き渡るよう注意します。
続いてミディアムグレーで石積みの表面を仕上げていきました。
塗料を筆につけて、ティッシュで軽く拭き取りドライブラシの要領で色を乗せていきます。
塗料をつけすぎると溝の中まで塗料が流れてしまうので、せっかく塗ったジャーマングレーが無駄になってしまいます。
今度はアーチと装飾部分をライトグレーで塗ってみました。
ちょっと青みがかって見えますね。
うーん、イメージと違う。
これは塗り直しです。
ライトグレーの上からバフを塗り重ねてみました。
満点とは言えないかもしれませんが、こんなもんでどうでしょう。
最後にウェザリングを施してできあがり。
下のスチレンボードむき出しの部分を切り取ったら、あとはレイアウトに設置するだけです。
でも、その前に架線を設置しないといけません。
だからポータル設置はまた今度。
ではまた。
トンネルポータルを自作 その1 [レイアウト]
こんばんは。
皆さんはパンデミックという言葉をご存知でしょうか。
感染症が世界中に爆発的に広がることを意味します。
先週、わが家でそのパンデミックが発生しました。
日曜日に私と妻の家族を自宅に招き、娘の誕生日会をやったのですが、その夜、娘が発熱、翌日インフルA型と診断されました。
その後、私も息子も陽性、二次感染を含め9名が発症しました。
おそるべし、インフル。
ちなみに妻は少ない生存者の一人。
おそるべし(笑)
そんなわけで水曜日から自宅謹慎状態。
これはチャンスとばかり、兼ねてからやろうと思っていたトンネルポータルの製作に乗り出したわけです。
転んでも、ただでは起きません(笑)
まずは、少しずつ進めていたデザイン画を仕上げ、コピーして現場検証。
中央駅からの眺望です。
こんな感じ。
ここでトンネル部に穴をあけて車輌通過テスト。
概ね良好のようですが、その後、1番左と2番目の間を1mm、1番右と2番目の間を3mm広げて製作することにしました。
まずは3mm厚のポリスチレンボードを型どりします。
イメージが湧いてきました。
続いて、トンネル上部の装飾を作るため、1.2mm厚のプラ板に罫書きしました。
不要部分をドリルで穴あけしていきます。
電動なのでダラダラやると摩擦でプラ板が溶けてしまうので注意が必要。
プラ板から切り離して整形します。
気が遠くなるような作業ですが、謹慎中の私には時間がたくさんあります(笑)
引き続き、装飾品の加工。
3mmプラ角棒の角を削って形を整えました。
次にトンネル入口のアーチを1mm厚ポリスチレンボードから切り出しておきます。
今度はポータル本体の加工。
石積みはニードルでポリスチレンボードに溝を入れて表現します。
すごく簡単です。
作っておいた装飾品をゴム系接着剤で取り付けました。
ニードルで縦のラインをせっせと入れて、ディテールを追加していきます。
面倒くさそうですが、やりだすと止まりません。
さらに装飾を追加して原型の完成です。
いつかこれを作らないといけないなぁと思いつつ、なかなか着手出来ずにいたので感無量。
トンネルポータルなんて買ってくりゃいいじゃんと思うかもしれませんが、ご覧のとおり市販品ではサイズや間隔がしっくりこないんです。
そのため自作を決意。
せっかく作るならコンクリート打ちっ放しポータルではなく、いかにもヨーロッパ的なものがいいなぁと思ってデザインの資料収集からスタートし、ようやく形が完成です。
最後に下地を整えます。
ポリスチレンボードは溶剤系塗料で溶けてしまうので、画材のモデリングペーストというものを塗って下地作りをしないといけません。
モデリングペーストは大理石の粉で出来ているため塗布後の質感は完璧ですし、強度も確保できてしまう優れもの。
シーナリー製作で今後も大活躍間違いなし。
次回は塗装編をお送りしします。
ではまた。
やることいっぱい [レイアウト]
おはようございます。
レイアウト製作に取り掛かってからすでに1年8ヶ月が経とうというのに、完成はおろか開通もしていません。
普通の人ならとっくに飽きてしまっているでしょうが、私は飽きるどころか夢が広がり続けています。
とは言え、いつになったら開通するのか。
まだその日は見えません。
前回書いた図面を元に、標高差460mm、4つの路盤を支える梁を設置。
この形をベニヤに罫書いてカットし、取り付けるまでに1時間半はかかったと思います。
特に取り付け作業は高さと角度の微調整が必要で大変でした。
苦労した分の収穫もあり、この梁を設置したことで地形のイメージがかなり掴めるようになってきました。
高い山と深い谷、そこを列車が行き交います。
メインルートの路盤もやっと延長できたのでレールと架線の設置準備をします。
まずは架線柱を設置する土台をボンドで接着。
路盤の端にあるのがそれです。
ボンドが乾くまでの間、別の路盤をカットして取り付けました。
レーティッシュルートです。
続いて、メインルートにコルク道床を貼り付け。
今回はここで終了です。
最近本当に作業が進みません。
ブログではサクサク進んでいるように見えますが、一つ一つが手探り状態。
オープントップ工法って本当に難しいですね。
週末の作業が捗らないので、平日も何かしらやりたくて、夜中にせっせとバラストの着色をしています。
以前に紹介した○イソーさんの砂。
400gで100円。
塗料は2色を半分ずつ使うので約120円。
水で薄めたところに砂をザーッ。
攪拌。
ドライヤーで乾かしながら、さらに攪拌。
最後は玉にならないようスプーンで切るようにします。
チャーハンを炒める要領ですね。
わずか30分の作業で1本完成。
コスパ最高。
ではまた。
難所へ [レイアウト]
おはようございます。
せっかくの3連休だったのに家族サービスに時間を使い屋根裏作業はいまいちはかどりませんでした。
しかし、趣味に夢中になれるのも家族がいるから。
大した進展もないので今週は記事を書かないつもりでしたが、製作記だからやっぱり書くことにしました。
現在とりかかっているのはループ線周辺の線路の延長です。
例えばこの部分。
下はループ線の奥を通っているメインルート。
上は同じくループ線の奥を通るアルペンルートの一部で、ループが往路ならここは復路の関係になります。
どちらも矢印のところで架線が終わっているので、この先のことを考えると今のうちに線路を延長して架線も延長しなくてはいけません。
矢印の方向に路盤を延ばします。
さて、ここからが問題。
路盤を延ばすためには梁を渡さなければいけません。
レイアウトの構造上、ここからは極めて複雑な立体になるため梁の設置に頭を悩ませます。
例えばここ。
水色の部分はメンテナンス用通路としてシーナリーを取り外せるようにします。
そうすると矢印の梁は結構重要。
右は既に設置済みですが、左は今回の作業に必要となり、新規に設置しました。
ところが、丸印のところで鉄橋の土台に抵触します。
薄々気づいていたけど、何となく無視してきた場所がもうトラブルに、、、
設置した梁を途中で切断し、鉄橋の土台をはめ込みました。
手際の悪さにややお疲れぎみ(笑)
上の画像はすでに路盤が設置されていて、順序が違うあたりも手際の悪さを証明しています。
その路盤はこれ。
まずはベニヤを切り出して、長さは現物合わせで調整します。
ちなみに、ここに写っている左側の梁が先ほど説明した切断を強いられた梁です。
路盤をカットして固定。
左下の部分はこのあとさらに短くカットしています。
設置後の切断は余計な力をたくさん必要とするので大変です(汗)
ここからさらなる難所へ突入。
これまで作ってきた部分とは比べものにならないぐらい線路が複雑に交差します。
その路盤を支える梁が命とりになりそうです。
赤い線が最初に必要となる梁です。
黄矢の部分は標高0mmでレーティッシュルートとメインルートが通ります。
紫矢の部分はアルペンルートで標高182mm。
青矢の部分もアルペンルートで標高415mm。
緑矢の部分はレーティッシュルートで標高460mm。
この460mmの建築限界がどの位置になるのかを正確に把握したいと思います。
先日使ったMDFの不要部分を利用して、お手製の定規を作りました。
メモリ付きで折りたたみ式構造の優れもの(笑)
ご覧のとおり、この定規は高さを図るためのもの。
屋根の傾斜が上方向の建築限界を決めるので、本来なら設計図を書く前にこれをやるべきです。
しかし、当時まだまだ認識の甘い私はメジャーを垂らして大体の高さを図りレイアウトコースを図面に落としてしまいました。
それでも余裕を持って書いているので建築限界はクリアしているはず。
しかし、実際に作るとなると正確な測量なしでは前に進めませんし、後からレーティッシュルートを追加して建築限界がギリギリになっているのでなおさらです。
こうして金尺を駆使して数値を出します。
レイアウトの標高460mmは床からは910mmになります。
その上に列車が通るためには最低でも50mm程度のクリアランスが必要。
それがこの位置です。
この位置で横方向の長さは440mmとなりました。
図面で計測すると480mmですからすでにズレています(大汗)
得られた数値を元に梁の図面を描いてみました。
想像を遥かに超える断崖絶壁が生まれそうです。
しかし、成立するようなので一安心。
ここで時間切れ。
今後、この様な図面を1つ1つ測量しながら書き出してから梁を切り出さなければいけません。
時間かかりそうだなぁ、、、
ではまた。
着実に [レイアウト]
こんばんは。
今週は土日とも屋根裏に上がりました。
まずは前回途中だったループ線の架線の仕上げ。
架線の設置も慣れてきたせいかスムーズにできるようになってきました。
架線柱に使っている2mm径真鍮棒は太いせいかハンダごてを押し付けてもかなかなか温まらず、ハンダが流れないのに苦労しましたが、コツをおぼえたのでスッと流れるようになりました。
ハンダって面白いなぁ。
さて、次はレーティッシュルートを作ります。
ベニヤの切れ端と型取りした厚紙を使い路盤を切り出します。
続いて、路盤を支える支柱を固定していきます。
木工ボンドとネジでガッチリ固定。
ここで、こんなものを支柱に設置。
全部で4箇所。
さらに、ループ線のサイズを測ります。
縦横の寸法を確かめて、何をするかと言うと。
取外し可能な天井板を設置します。
使った板はMDFです。
強度はあまり高くありませんが経年で反ることもないので地面に使うにはもってこいと判断しました。
縦横の水平を測りましたが、やや斜めになっているみたいです。
まぁ、これぐらいは目をつぶるとしましょう。
あらま、ちゃんと計測したはずなのに、ここは約4mm足りてないみたいです。
ベニヤを4mmに切り出して不足分を補いました。
次は切り出した路盤をこのように置いて、内側に罫書きをします。
こんな感じかぁ。
この罫書きに従ってMDFをカットします。
すると、どうでしょう。
路盤とMDFがぴったりはまりました。
MDFにはストラクチャーを配置して観光地を作る予定です。
まずは駅の様子を確認。
MDFの端にホームがくるようにすると、線路も路盤の端に設置しないといけないようです。
ホームの高さを確認しているところ。
本来は氷河特急を使って確認した方がいいのですが、手元になかったのでこいつで代用します。
現在コルク道床を敷いていない状態でこの高さ。
やや低いようですが、ヨーロッパの古い駅はこんな感じです。
しかし、ここに2mm厚のコルク道床を敷くとさすがに低すぎます。
コルク道床の分だけ駅を嵩上げしなくてはいけないのですが、MDFに木工ボンドでコルクシートを貼り付けるとボンドの水分でMDFが反ってしまう可能性があります。
ここで実験。
MDFの切れ端にボンドを塗って様子を見てみます。
最終結果はまだですが、少しずつ反り始めました。
MDFも水分を吸えば反るんですね。
当然か。
てことで、駅部分の線路はコルク道床なしでいきたいと思います。
ゴーッと音がするかもしれませんが、駅に到着したサインとしましょう。
さぁ、ループ線のさらに上にレーティッシュルートが出来上がりました。
蓋をして今日はここまで。
ではまた。